先日、2022年10月30日(日)に、東京競馬場にて天皇賞・秋が開催されました。
しばらく競馬から離れていたのですが、最近ウマ娘の影響で過去のレースや最近のレースを観るようになりました。
馬券は買わないですが、気軽に予想だけして楽しんでいます。
後出しジャンケンみたいになってしまいますが、今回の予想は
◎ イクイノックス
◯ ジャックドール
▲ ダノンベルーガ
× パンサラッサ
× ポタジェ
といった感じで予想してました。
もし馬券を買うとしたら、×印は切っていたと思うので、ワイドなら取っていたかもですね。
馬券的な予想の話はこのくらいにして、今回は久しぶりに熱狂したレースだったと個人的には感じたので、もしかしたらのちに伝説として語られるかもしれないレースとなったのではないかと思い、今回のレースについて語ってみたいと思います。
世代間の対決構造になった今年の天皇賞・秋
最近の傾向としては、クラシック三冠の最後となる菊花賞に向かわず、この天皇賞・秋に出走する3歳馬も増えてきているので、今年に限った話ではないかもしれませんが、今年の天皇賞・秋は、「イクイノックス(皐月賞・ダービーともに2着)」「ジオグリフ(皐月賞1着)」「ダノンベルーガ(皐月賞・ダービーともに4着)」と、今年のクラシックを活躍してきた3歳馬が3頭出走しており、古馬との対決に注目が集まっていました。
対する4歳以上の古馬は、「パンサラッサ(ドバイターフ1着、札幌記念2着)」「ジャックドール(金鯱賞1着、札幌記念1着)」「シャフリヤール(2021ダービー1着、ドバイシーマクラシック1着)」らが迎え撃つという構図。
実際のレースはこちらをご覧下さい。
稀代の逃げ馬パンサラッサに注目
戦前から「令和のツインターボ」「令和のサイレンススズカ」などと呼ばれ、大逃げをかますのではないかと注目が集まっていました。
実際、スタートはそこそこでしたが、徐々に前に出てきて気づくと、1000mの通過タイムが57秒4、知っている人はすぐにピンと来たと思いますが、1998年の天皇賞・秋でサイレンススズカが叩き出したタイムと同じでした。
もう会場もどよめくハイペースであると同時に、多くの人もあの日のことを思い出したと思います。
私もこのタイムで大逃げするパンサラッサを観て、あの日がフラッシュバックしました。
この後、大欅を越えたあとに…沈黙の日曜日が訪れてしまうのではないか!?
ちょっとドキドキしながらレースを見守っていました。
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鬼脚を魅せたイクイノックス
大逃げを仕掛けたパンサラッサとは対照的に、終始10番手あたりから追走し最後の直線で上がり3ハロンで、32秒7の鬼脚を魅せて猛追し、脚の止まったパンサラッサをイクイノックスが1馬身差で差し切って見せました。
その後ろ、11番手で回ってきたダノンベルーガも終い32秒8の2番目の時計で追い上げてきましたが、パンサラッサに首差届かず3着となりました。
イクイノックスとダノンベルーガ、この3歳馬2頭が強い競馬を見せてくれました。
後ろからの競馬で最後差し切る姿も格好良く、強いなと思わせてくれますが、大逃げで一か八かの勝負に出る競馬も魅力的で応援したくなりますね。
そして、イクイノックスについてはもうひとつ注目されていました。
2017年の天皇賞・秋を制したキタサンブラックの初年度産駒であるイクイノックスの親子制覇に注目が集まっていましたが、父のキタサンブラックと同じ4枠7番という同じゲートで出走となりました。
そのキタサンブラックと一緒に走ったカデナが当時と同じ8枠で今年も出走し、親子と対決したこともなんだか感慨深いですね。
大逃げと豪脚の両方で魅せてくれた今回の天皇賞・秋
最近の競馬は、高速化が進んでいるためなのか、一か八かの大逃げをするような馬が少なくなって寂しく思います。
タイトルホルダーのように逃げるけど、途中で息を入れて脚を残すような競馬が多いですね。
そんな中、往年の逃げ馬、ツインターボやサイレンススズカを彷彿とさせるような競馬で魅せてくれたパンサラッサは、最高の競馬を見せてくれました。
と同時に、無事に最後まで完走してくれて「ありがとう!!」という気持ちでいっぱいになりました。
多分、周りに誰もいない時に中継を観ていたら号泣していたと思います。
最後は足が止まってしまい、1頭だけラスト3ハロンが36秒台でしたが、よく2着に粘ってくれました。
そして、そのパンサラッサをラスト最速で追い上げて差し切ったイクイノックスの豪脚も見事でした。
久しぶりに、ゴール直後にテレビの前で声を上げてしまいました。
なんでしょうね、その後YouTubeでレースを振り返って何度か見直していますが、その度に目頭が熱くなってしまいます。
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まとめ
令和のツインターボ「パンサラッサ」の大逃げ、しかもサイレンススズカが叩き出した1000mの通過タイムと同じ。
キタサンブラックの仔、イクイノックスがパンサラッサを鬼脚でかわし、親子制覇を達成。
3歳馬イクイノックスとダノンベルーガの2頭が豪脚を見せ、古馬相手にも通用するところを見せた。
昔と今を比較するのは、条件が違いすぎるので野暮というものですが、ウマ娘でも名前が知られるようになった、ツインターボやサイレンスズカの大逃げと姿を重ねたり、イクイノックスの勝利でキタサンブラックにも思いを馳せてみたり、過去のレースと比較しても今回の天皇賞・秋は、語り継がれるようなレースになってくれると思います。
そうなってもらうには、イクイノックスやパンサラッサ、他の馬たちにこれからも頑張って熱いレースをしてもらいたいですね。