あなたは自分を変えたいと思ったことがありますか?
少なくとも私はこれまでに3回以上はそう思ったことがあります。
その度に変われなかった自分を反省してしまいますが、なぜ変わろうとしてもなかなか変われないのでしょうか?
その答えに対するヒントになるのが、今回紹介する「まんがでわかる7つの習慣」です。
私は、ビジネス書や自己啓発本が苦手ですが、勉強したいと思い立って何冊も購入しては本棚の肥やしにしていました。
そんな活字が苦手な人でも肩の力を抜いて読めるのが「まんが」なんです。
ビジネス書を読むのにまんがなんて舐めていると思っているなら、ちょっと待って下さい!!
活字が苦手だからまんがの方が良いという単純な理由だけでなく、もうひとつ大きな理由があるんです。
その理由も併せて、今回は「まんがでわかる7つの習慣」についてご紹介していきます。
「7つの習慣」とは?
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、米国の作家スティーブン・リチャーズ・コヴィー氏の著書で、日本国内では1996年に出版され累計200万部を売り上げた名著です。
この書の目的は、誠意、謙虚、勇気、正義、忍耐、節制、勤勉、黄金律といった普遍的な原則に基づいた、優れた人格を育成していくことを目指しています。
外に向かって個性を発揮する(個性主義)前に、内面的な人格を育てる(人格主義)ことにフォーカスしています。
そして、7つの「習慣」と言っているくらいなので、この書を何度も読み返して自分の中に落とし込んで、習慣化させること。
さらには、この書で学んだことを自分の言葉で発信することを目的としています。
アウトプットすることで、より自分の中に落とし込んでいけるので、とても大事な部分かなと思います。
普遍的な原則として、「黄金律」という言葉があるのですが、我々日本人にはあまり馴染みが無い言葉ですよね?
似たような言葉に「黄金率」というものがありますが、こちらは「黄金比」とも呼ばれているもので、全く別物になります。
黄金律は、「他人から自分にしてもらいたいと思う行為をを人にしてあげなさい。」という道徳や哲学、宗教上の教えのようなものです。
私は子どもの頃、父親から「他人からされて嫌なことはするな!(黄金律に対して、白銀律と言うそうです)」と言われたことを思い出しました。
昔から言われているような誠意、謙虚、勇気、正義、忍耐、節制、勤勉、黄金律といった原則は、大事なことだとは知っているけど、なかなか実行に移すことは難しいですね。
この著書でも、一足飛びに手に入るものではなく、1つずつプロセスを経て時間をかけて身につくものだと言っています。
それではどんなことを習慣にすれば良いのか、簡単にですが紹介していきます。
第1の習慣「主体的である」
人は、親や先生に言われたから、テレビや占いでそう言っているから、気分が乗らないから…など、様々な理由をつけて自分の行動を制限してしまいます。
でも、行動しないことを決めたのは結局自分自身であるということを自覚して、自分の人生に自分が責任を持つことが大切だということです。
この習慣は、行動するというよりも「あ、この行動は結局自分で決断したことじゃん!」って意識することを心がけるだけでも変わってきます。
第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」
色々なビジネス書でも言われていることなのですが、とにかくゴール(目標)を決めることが大切だということです。
最終ゴールを決めておくと、途中の道(人生)に迷った時に原点に立ち返ることができるので、自分の軸がブレなくなるということです。
そのためには、「ミッション・ステートメント(使命の宣言)」をすることが必要であり、それは一晩で書けるものではなく何ヶ月もかけて考え、年に一度は見直すべきものと著者は言っています。
大きな最終ゴールは大事ですが、途中の小さなゴール(通過点)を決めておくのも個人的にはアリだと思っています。
第3の習慣「最優先事項を優先する」
最優先事項を優先するって当たり前のことじゃん?って思いますよね?
ここでは2つのポイントで何を優先すべきかを説明しています。
1つは、重要度と緊急度によって4つの領域に活動を分けて考えることです。
重要度が高くて緊急度の高いものを優先させてしまいがちですが、緊急度が低くても重要度の高いものにシフトしていくべきということです。
重要度も緊急度も高い活動は確かに最優先させるべきですが、それだけに振り回されてしまうと疲労して長続きしない。
2つ目は、自分の役割と目標を決めてからスケジュールを考えるということ。
この会社のスタッフ、父親として、自分の成長、地域貢献、人生を楽しむなど、役割を決めて、その役割ごとに目標を設定することで、何を優先すべきかを考えながらスケジュールを決めることができます。
まずは自分の役割を考えるところから始めてみると良いですね。
第4の習慣「Win-Winを考える」
これも色々とところで言われていることですが、ビジネスにおいて「自分も勝ち、相手も勝たせる」ことが一番の成功だと言われています。
自分の利益だけを優先させ相手を陥れたり、相手との関係を意識するあまり自分の不利益に目をつぶることが多いですね。
自分も相手も勝たせるには、誠実に思いを伝える勇気と相手への思いやりが必要で、それによって信頼関係が生まれます。
Win-Winに至るためには、5つの柱が重要であると説明してくれているので、ぜひこの書籍を手に取ってご覧いただきたいです。
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
「なんで分かってくれないんだよっ!」って思うこと、たくさんありますよね?
自分がそう思っているということは、相手も同じように思っているかもしれません。
相手の気持ちや行動を変えることは難しいですが、自分の気持ちや行動をコントロールすることはできます。
まずは相手のことを理解するように努めてみましょう!
自分のことを話すより相手の話に耳を傾けることで、理解が深まり信頼関係が築けるようになります。
ただ聞くだけでなく、相手に感情移入して聞くことが重要であり、その方法についても詳しく解説してくれています。
第6の習慣「シナジーを作り出す」
シナジー、シナジー効果という言葉を聞いたことはありますか?
シナジーとは、どういうことでしょうか?
Google翻訳に聞いてみると、「Synergy=相乗効果」という回答が返ってきます。
では、シナジーを作り出すにはどうすれば良いのでしょう?
AさんとBさんの意見が違った時、多くは折衝案を洗濯して妥協してしまうのですが、シナジーを作り出すには妥協するのではなく、お互いの違いを尊重し合い、「第3の案」を出すことです。
この第3の案を生み出すには、時間がかかるし、お互いの信頼関係も大事になってきます。
そのためには、第1の習慣から第5の習慣が必要になってくるということになります。
第7の習慣「刃を研ぐ」
最後の習慣は、いわゆる自分磨きということになります。
一般的に自分磨きというと、習い事やセミナーなどに積極的に参加したり、スキンケアやジョギングなどの健康管理などがあると思います。
ここで紹介している「刃を研ぐ」、より日本的に言うと「爪を研ぐ」ということは、4つの側面を磨くということです。
1つ目は、肉体を磨くこと。
食事・休養・運動をバランスよく取り入れることで、自分の身体をメンテナンスすることです。
2つ目は、精神を磨くこと。
心を静めて、自分の価値観を深く見つめ直すことです。
3つ目は、つながり(社会・情緒)を磨くこと。
社会や他人との良好な関係を築き、心の平安を保つことです。
4つ目は、知性を磨くこと。
知識を増やして、情報の取捨選択、情報収集能力を高めることです。
これらは単に自分磨きをするだけでなく、第1の習慣から第6の習慣があって始めて意味のあることになります。
「まんがでわかる7つの習慣」とは?
ここまで長々と7つの習慣について、掻い摘んで紹介してきました。
なかなか全部は伝え切れませんが、少しでも7つの習慣について興味を持っていただけたら幸いです。
実は、「7つの習慣」という著書は様々な形で出版されていて、いくつも書籍が発行されています。
その中でも、なぜまんがでビジネス書を紹介するのかについては、後ほどお話しするとして、「まんがでわかる7つの習慣」ではどのようなストーリーになっているのか、少しだけ紹介していきます。
主人公は、父が経営していたバーを復活させたいとバーテンダーの修業を始めた「歩ちゃん」。
バー「セブン」には、常連客を始め、様々なお客さんが訪れます。
そんなお客さんとふれあいながら、少しずつ生き方や考え方を学んでいくというお話になっています。
サラリーマンの上司と部下、キャリアウーマン、大学院生、女子高校生、フリーの作曲家…
各習慣ごとに、まんがのストーリーが展開し、まんがの後にその習慣について解説文が載っています。
まんがだけでもなく、活字だけでもない、バランスよく書かれているので、サクサク読み進んでいくことができ、7つの習慣についての理解が深まっていくことでしょう。
なぜビジネス書をまんがでオススメするのか?
私は子供の頃から、図鑑や百科事典を見るのが好きで、同じ図鑑を何度も何度も見返していました。
今、あえて図鑑を読むのではなく見ると表現したのですが、私は図鑑や百科事典に目を通していた時、長文を読んでも頭に入って来ず、写真やイラスト、図表の方が印象に残っていました。
実際には、活字が苦手というよりは、写真やイラストの方が目につきやすいし、印象に残りやすいという性質のものなので当然ではあるのですが…
そういった原始体験が自分にはあるので、どうしても活字に苦手意識を持ってしまい、今でも本を読むのが億劫になってしまいます。
しかし、まんがの場合は長文が少なく、イラスト中心なのでサクサク読み進めることができます。
活字が苦手な人には、まんがから入るのが一番オススメです!
でも、まんがをオススメする理由はそれだけではありません。
ビジネス書や自己啓発本は、購入して1回読んだら終わりではないんです。
何度も読み返して、自分の中にしっかりと落とし込んで、それを行動に移すことが重要です。
ビジネス書を年間100冊読んだとか自慢する人がいますが、それをどれだけ実践してますか?
読書が趣味で多くの本を読む人は、1冊の中から自分に必要なものを1つだけ上手にピックアップすることができるかもしれませんが、これが意外とできない人が多いです。
だから、何度も読み込んで自分の中に落とし込んで、1つでもいいので実践していくことが重要になってきます。
活字だらけの難解な文章を何度も読み込むことほど苦痛なことはありません。
その点、まんがであればサクサク読み進められるので、何度も繰り返し読み込むことも苦痛ではなくなります。
私がまんがでビジネス書をオススメする大きな理由は、「まんがの方が何度も繰り返し読み込むことができる」からです!!
まずは1冊、なんでもいいのでまんがでビジネス書を読み込んでみて下さい。
何を読めばよいか迷っているなら、「まんがでわかる 7つの習慣」です。
まとめ
「まんがでわかる7つの習慣」は、活字だけのビジネス書よりも読み進めやすく、活字が苦手な私でもスッと読み終えることができました。
これは、ただ読みやすいというだけでなく、この著書は特に何度も読み返して自分の中に落とし込み、習慣づけることが大切なので、何度も繰り返して読み続けるには、まんがが最適だということで、オススメしてきました。
また今回このような記事を書いたのは、自分の中に落とし込んで実践する中で、自分の言葉で発信することが重要だと感じたからです。
「7つの習慣」の本当の目的は、人格主義で自分の人格をより素晴らしいものに育てていくことにあります。
習慣化するのは、なかなか難しいですが、小さなことをコツコツと積み重ねることでしか習慣は身につかないと著者も語っています。
自分を変えたいと思ったあなた!!
ぜひこの書籍を手に取って、読み込んで、実践して、習慣化していきましょう!!