大喜利の番組は、本当に面白いですよね?
プロの芸人さんは、なんであんなにポンポン面白い回答を連発するのでしょうか?
最近は、TwitterやYouTubeなどで、大喜利をやっているところもチラホラ見かけます。
初めて大喜利に参加してみたり、自分も参加してみたいと思うけど、なかなか面白い回答は思い浮かばないよ!
って人も多いと思います。
そこで、今回はTwitterで大喜利を主催している私が、大喜利の回答をする時のコツについて、徹底解説してみたいと思います。
大喜利の回答は、何が面白いのか?
そもそも、「大喜利の何が面白いのか?」ってことが結構大事だったりします。
大喜利には、お題の面白さと回答の面白さがあります。
漫才など、お笑いのセオリーで言うと、「フリ」「ボケ」「ツッコミ」「オチ」などがありますが、大喜利のお題は「フリ」に当たります。
「右手を挙げて!」
と言うよりも、
「お箸を持つ方の手を挙げて!」
というフリをすると、受け手はお箸を持つ仕草をしてみたり、左利きの場合はどうするんだ?と考えたり、ワンクッション考える必要が生まれます。
大喜利のお題もそういった考える余地が少しだけある方が面白いものになったりします。
では、回答の方はどうでしょうか?
お題が「フリ」であれば、回答は「ボケ」ということになります。
このボケというのが、一番笑いが起きやすいポイントで、面白くするためには「共感力と意外性」が必要になってきます。
共感力を生かした大喜利回答のコツ
大喜利の回答には、「共感力」と「意外性」が必要であるというお話は、以前のブログでサラッとお話ししていますので、参考にどうぞ。
第28回 Twitter大喜利のコツ、例題を使って解説していきます!!
ここではもう少し具体的な話をしていきたいのですが、大喜利のお題を一つ例題として説明していきます。
「こんなラーメン屋は嫌だ。どんなラーメン屋?」
例えばこんなお題があったとします。
実際に、本当に嫌なラーメン屋を思い浮かべてみると…
・ラーメンが不味い
・店内が汚い
・料金が高すぎる
・いつも行列ができている
・お店が開いていない
など、普通にそうだよねっていう答えになります。
このままの答えだと、確かにあるあるという共感は得られるかもしれませんが、大喜利の回答としては、ひねりが足りません。
ひねりが足りないということは、普通すぎるということです。
そこで、少しひねりを加えていきます。
・ラーメンが不味すぎて逆にネットでバズってる
・店内が汚すぎて客が掃除している
・料金が高すぎてセレブ御用達
・いつも行列ができているので行ってみたら北村弁護士が法律相談していた
・自分が行く時だけお店が開いていない
ちょっとだけ、面白くなってませんか?
このように、共感できる部分を生かしつつ、少しだけひねりを加えると面白い回答を導き出すことができると思います。
上記の回答が面白くないと思った人は、あくまでも例題だということで、面白い答えを導き出すための手順を説明しているんだと、自分に言い聞かせて下さい。
大喜利の回答で意外性を生み出すコツ
意外性というのは、共感力とはある意味真逆の発想で、みんなが思い付かないようなことを見つけ出す作業になります。
上記の例題を使って考えてみます。
「こんなラーメン屋は嫌だ。どんなラーメン屋?」
このお題に対して、先ほどは「あるある」を基準に考えましたが、今回は発想を飛躍させてみます。
まずはラーメン、ラーメン屋から連想するものを考えてみます。
・味噌、塩、醤油、豚骨、鶏ガラ、あんかけ、激辛
・ねぎ、メンマ、もやし、玉子、ニンニク、なると、チャーシュー、スープ、背脂
・博多、札幌、横浜、喜多方、屋台
・頑固な店主、汚れた店内、行列
・麺類、ちぢれ麺、ストレート麺、卵麺、うどん、そば、パスタ、そうめん、インスタント、カップ麺
もっともっと色々なものが出てくると思います。
連想して出てきたキーワードをいくつか組み合わせるだけでも、結構面白い答えが出てきそうです。
例えば、
・屋台が移動してるのに行列がずっと着いてくる
・メニューが全部インスタント
・トッピングでナルトって最近見ないなぁと思ったら、スープに鳴門の渦潮が出来ていた
最後は、ちょっとひねり過ぎました。
次は、もっと発想を飛躍させてみます。
大喜利の回答で発想を飛躍させるコツ…
今度は、思い切ってラーメンとかけ離れたものを考えて、発想をさらに飛躍させて答えを導き出してみます。
ラーメン屋じゃない飲食店を考えてみましょう。
・レストラン → メニューが豊富、ファミリー、ハンバーグ、パスタ
・定食屋 → 唐揚げ、焼き魚、とんかつ、味噌汁、おかわり自由
・カレー屋 → インド人、スパイス、激辛
・喫茶店 → コーヒー、休憩、ナポリタン
・居酒屋 → ビール、ハイボール、唐揚げ、お刺身、焼き鳥、宴会、個室
さらには、飲食店ですら無いものまで、発想を広げてみてもいいかもしれません。
ここでは、とりあえず飲食店縛りで、ラーメン屋とかけ離れた発想に繋げて回答してみたいと思います。
「こんなラーメン屋は嫌だ。どんなラーメン屋?」
・注文すると店員が「喜んでっ!」と言う
・奥の個室から「かんぱ〜い!」という声が聞こえてくる
・本場中国で修行したインド人のハンバーグがおすすめ
・食後にコーヒーが出来てくるし、おかわり自由
発想を飛躍させると、思いもしない答えが出てくることがありますが、飛躍しすぎるとお題のテーマから外れてしまったり、他の人が理解できなかったりするので、注意が必要です。
漫才の場合だと、そこでツッコミが入ることで、ボケに説明を入れたり、わかりやすくフォローする役割を果たしますが、大喜利の場合は基本的に回答をして、その回答自体が面白いかどうかを判定するため、飛躍し過ぎたり、ひねり過ぎたりしてしまうとせっかくの面白さが伝わらない可能性が生まれてしまいます。
IPPONグランプリのような競技形式であれば、回答を出す順番などのタイミングを変えることで、他の人の回答や自分の先に出した回答が「フリ」になって、飛躍した回答が成立する場合があります。
プロの芸人さんは、この回答を出すタイミングが本当に上手いです。
Twitter大喜利の場合に注意すべきコツ
IPPONグランプリや笑点のような競技形式の大喜利やメールなどで回答を受け付けしたりする場合は、たくさん回答して面白い回答が選ばれることになるので、回答の自由度は結構高めだったりします。
フリップで回答する場合は、言葉で補完したり、イラストで回答したりという方法もあります。
Twitter大喜利の場合、あまりたくさん回答を挙げるのは得策ではありません。
Twitterの場合は、タイムラインが流れてしまうので、たくさん回答しても見てもらえない可能性があります。
また、立て続けに回答を送っても大抵の場合、回答のクオリティーが低下することがほとんどです。
1回目の回答より2回目の回答の方が面白いとか、1回目の回答が2回目のフリになっているとか、戦略的な回答があれば面白いかもしれませんが、多くの回答はウザがられることが多かったりします。
複数回答する場合は、プロの芸人さんのように出すタイミングによって面白さが引き立つのですが、Twitterの場合は閲覧する人のタイミングに左右されてしまうので、回答者がタイミングを決めることができません。
Twitterで大喜利に参加する時には、まずは渾身の1本を回答するのが、面白い回答するためのコツになると思います。
まとめ
それでは、最後に「大喜利で回答する時のコツ」についてまとめておきます。
・大喜利のお題は、「フリ」
・大喜利の回答は、「ボケ」
・回答のポイントは、「共感力」と「意外性」
・共感力=あるあるネタ
・意外性=発想の飛躍
・大喜利に基本ツッコミは無いので、飛躍のし過ぎに注意
・競技形式であれば、回答のタイミングで面白さUP!
・Twitter大喜利では、複数回答に注意が必要
大喜利の回答をする方法は、正解や決まりがあるわけではないので、もっと面白い回答方法があるかもしれません。
自分に合った回答方法を見つけて、これからも大喜利を楽しんでみて下さいね。
私のTwitterでは、「ホシノ伍曜の日本一ゆるい大喜利(仮)」を開催しています。
ゆるい大喜利をやっているので、初心者の方は気軽に参加してみて下さい。