こんにちは、ゴヨウです。
ブロガーとして有名なマナブさんのツイートをみて、海外でも山崎が飲まれているんだと感心した反面、山崎の金額がとんでも無いことになっていて驚きました。
二十歳くらいの時にバーテンダーをやっていたこともあり、お酒の銘柄には多少興味があるので、最近すっかり店頭で見かけなくなってしまった、サントリーウィスキー「山崎」についてお話ししたいと思います。
山崎ってどんなお酒なの?
京都の天王山に建てられた山崎蒸留所で作られた、日本で最初の国産シングルモルトウィスキーです。
シングルモルトとは、
大麦麦芽のみを原料とし、一つの蒸留所のみで作られたものをシングルモルトと呼びます。
シングルモルトウィスキーは、全く同じ製法で作られたとしても、作られてた場所が違えば、その個性は全く別物になってしまうほど繊細で個性的です。
山崎は、樽の大きさや形状、蒸留機の形が違うものをいくつも用意して、いくつもの種類の原酒を作り、それをブレンドすることで、独特で深みのある、個性的な味わいを作り上げています。
山崎の愉しみ方
山崎の持つ独特で複雑な深みのある味わいを愉しむには、個人的にはオン・ザ・ロックがおすすめです。
ウィスキーは、ストレート、ロック、水割り、ハイボールなど、色々な飲み方があります。
どんな飲み方にも、それぞれの愉しみ方があるので、ネットで騒がれているような、ハイボールで飲むのは勿体無いとは言いません。
ぜひハイボールでも香りが飛ばない山崎の個性を愉しんでみて下さい。
それぞれの飲み方について、簡単にご紹介したいと思います。
オン・ザ・ロック
ロックで飲むと、始めは鮮やかな香りとともに強い個性を味わうことが出来ますが、氷が少しずつ溶けて冷やされてくると、角が取れて丸みのある柔らかい舌触りで、始めとは違う表情に変わっていきます。
ロックは、山崎の多彩な表情を愉しめる飲み方です。
ストレート
ストレートで飲むと、そのウィスキー自身の本来持っている強烈な個性を直接味わうことができます。
樽の香り、大麦麦芽の味わい、なめらかな口当たり、個性的で繊細な表情を長くゆっくり愉しむ飲み方です。
チェイサーにミネラルウォーターを用意し、ドライフルーツやナッツ、チョコレートやチーズなどと合わせると最高です。
水割り
食事をしながら飲む、食中酒として最適な飲み方が水割りです。
一気に飲んだり、ガブガブ飲むような飲み方は、勿体無いです。
水割りでは、スッキリとした味わいで、それでいて香りがしっかり残っているのが山崎の特徴です。
食事をより美味しく愉しむために、山崎の水割りはいかがでしょうか?
ハイボール
ネット上では、山崎をハイボールで飲むのは勿体無いと言われていますが、ハイボールで飲むのが勿体無いのではなく、一気に飲んだり、ガブ飲みする飲み方が勿体無いのです。
山崎は、炭酸で割っても香りが逃げません。
ハイボールで飲むと、スッキリとして爽やかな口当たりを愉しむことができます。
山崎ハイボールで、ワンランク上のハイボールを味わってみて下さい。
なぜ店頭から山崎が消えたのか!?
今、多分どこに行っても、山崎の姿を見かけなくなってしまいました。
それには、いくつかの理由が重なって、長期的な品薄が続いている状態になっています。
国内のウィスキーブーム
ビールや発泡酒、ビールテイスト飲料などがこれまで人気で飲まれていましたが、酒税の影響や値上げ、若い人のビール離れが進んで、アルコール業界を牽引していたビールの売り上げが落ちてきました。
それに変わって、これまであまり飲まれていなかったウィスキー、しかもハイボールが好んで飲まれるようになります。
テレビCMでもハイボールが紹介され、一気に市民権を得ました。
私がバーテンダーをしていた頃は、ハイボールはほとんど飲まれず、ウィスキーと言えば、ロックか水割りが主流でした。
ワンフィンガー、ツーフィンガー、などと呼ばれる飲み方が流行った時代でした。
そんな当時よりも盛んに飲まれるようになったため、ウィスキーの消費量もどんどん増えていきました。
海外での日本産ウィスキーのブーム
日本で盛んにウィスキーが作られるようになると、品質も向上していきます。
海外でも日本のウィスキーが認められるようになり、人気も高まっていきます。
ここ数年、輸出量、輸出金額、ともに前年を上回り続けています。
ウィスキー下火の時代に仕込み
ハイボールが流行る前は、ウィスキーの人気は底を打っていました。
ウィスキーは、12年、18年、25年など、長い年月をかけて仕込みます。
ちょうど今から10数年前は、ウィスキーの売り上げも冷え込んでいたため、仕込みの量も抑えられていました。
当然、その時には今のブームを予想できるような気配すらありませんでした。
したがって、少ない生産量と大きな消費量が重なり、長期的な品薄となっているのです。
近年のブームで仕込み量は増えているでしょうが、それが市場に出るには最低12年はかかるということです。
まとめ:お酒は大人の嗜みです
お酒は、二十歳になってから飲むことのできる、大人の嗜みです。
特に山崎のようなウィスキーとは、おしゃれで格好良く、節度を持って接したいですね。
様々な表情を見せるウィスキーですが、しっかりとした個性を持つ、香り豊かなシングルモルトウィスキーの魅力をぜひ、山崎で堪能してみて下さい。
店頭に並ぶようになったらのお話ですが・・・ね?