こんにちは、ゴヨウです。
先日、9月6日3:08 北海道では初めて、国内でも6例目の震度7の地震がありました。
厚真町、安平町では多くの被害があり、札幌でも液状化現象が各地で発生しました。
また、震源地近くの苫東・厚真火力発電所の障害で、ほぼ全道のおよそ295万戸という大規模な停電、いわゆるブラックアウトが国内で初めて起こってしまいました。
1~2日程度で徐々に電気は復旧していきましたが、断水やガス漏れなども起こっており、ライフラインが大打撃を受けました。
交通機関も、新千歳空港で全便欠航、JR北海道も全線運休、路線バス、路面電車、地下鉄、全ての交通機関がストップしてしまいました。
地震発生当時の状況
夜中の3時ころだったのですが、突然ドンと下から突き上げるような振動があり、それから横揺れがしばらく続きました。
母の寝ている周りには、落下物や倒れるものが無かったので、じっとしていましたが、私は飛び起き部屋の扉を開けて、逃げる準備をしていました。
仏壇の小物類が落下し、写真立てや食器かごが滑っていましたが、揺れている間は動くことができません。
揺れが落ち着いてから、近所に住んでいる妹を自宅に呼んで、安全を確保する用意をしながらテレビで情報を確認していました。
地震が収まってから、ほどなくして停電が発生しました。
すぐに復旧するだろうと思いながら、妹のスマホでテレビのニュースに耳を傾けていましたが、かなり規模が大きい地震だったようで、スマホのバッテリーを節約するためにテレビも切りました。
まだ夜が明ける前だったので、音も明かりも無い世界にしばらく飲み込まれていました。
テレビが観られないため、状況がつかめなかったので、ラジカセを乾電池で動かせないか確認したところ、単2電池が6本必要だったため、乾電池や食べ物を買うために、少し明るくなってきたところで近所のコンビニに向かいました。
想像もつかない光景に驚愕
夜が明けて、とりあえず電気が無くても過ごせる状況になってきたので、外の様子を伺いながら近所のコンビニへ足を運んでみることにしました。
外に出て始めに目にしたのは明かりが消えている信号機でした。
信号も止まっているか、と思って遠くの交差点にも目を向けて見たところ、軒並み止まっていました。
この時、相当大変なことが起きているのだろうと思いましたが、とにかく乾電池と食べ物を求めてコンビニへ向かいました。
コンビニの駐車場に車が何台も止まっていたので、みんな同じこと考えているのかな?
とタカをくくっていました。
店内に向かうと、当然照明は消えており、空調も止まっているため、店内に臭いがこもっていました。
そして、大勢の客がレジに並んでおり、棚には主要な商品はもう無くなっていました。
おにぎり、弁当、惣菜、パン、飲料水、乾電池・・・。
軒並み品切れ状態です。
なんでもっと早く気がつかなかったんだろうと悔やんでも、時すでに遅し。
隣にドラッグストアがあるので、いったん自宅に戻り、あらためてドラッグストアのオープンを待って来てみることにしました。
ドラッグストアのオープンは9時からだったのですが、先ほどのコンビニの惨状を目撃したので、1時間早く行って待つことにしました。
しかし、開店1時間前にも関わらず、すでに行列が出来ていました。
すぐさま列に並んでいると、1時間前ですが、順次客を入れていました。
店内は当然停電、ドラッグストアなので、薬や化粧品が床に散乱し、ペットボトルなども床に転がっている状態です。
足元に注意しながら、すぐに乾電池をまとめて手に取り、パンのコーナーへ向かいました。
乾電池を経由した分、パンコーナーへは出遅れてしまったため、瞬く間にパンが消えていました。
仕方ないので乾電池だけ抱えてレジに並ぶと、停電のためレジが動かず、電卓で手計算し、商品ひとつひとつを棚にある値札を確認に走りながら店員総出で対応していました。
シャツが汗でびっしょり濡れていましたが、停電のため空調も効かない中で走り回っている姿に、大変なご苦労だろうと涙が出そうになりました。
自分たちも被災者なのに・・・。
ようやくレジを済ませて帰宅し、ラジカセに電池を入れてニュースを流します。
ラジオからは、交通インフラがほぼ全滅、295万戸で停電、各地の震度や被害状況について、次々と知らせが飛び込んできました。
コンピューターを生業としている者としては、交通手段も無く、職場も自宅も電気が使えないと仕事にならないため、早々に自宅待機となりました。
仕事は、とにかくどうしようもないので他拠点のスタッフにお願いするしかなかったので、適時連絡を取っていましたが、スマホのバッテリーも限界があるので、必要最小限にとどめている状況です。
この時点では、ラジオから流れてくる情報も断片的で、状況が掴みきれていませんでした。
とりあえず、車で近所を回ってみることにしましたが、信号が全面ストップしているので、本当に近場だけ4件ほどコンビニを回ってみました。
この段階(地震発生から7時間後くらい)では、ローソンやファミマは閉店、セブンイレブン、セイコーマートは開けていますが、棚の商品はほぼ空っぽの状態でした。
特にセイコーマートでは、ワインなどの酒類を通常の棚に陳列しているため、いくつも落下して割れたビンの破片、撒き散らされたワインや焼酎などが混ざった臭いが充満していました。
幾度もテレビのニュースで大地震が起きる度にモニター越しに目にした光景が今、目の前にリアルに広がって、五感で身をもって体験していることに驚愕しました。
この続きは、次の記事でお話したいと思います。