こんばんは、ゴヨウです。
今宵は、「寝待月(ねまちづき)」。
お月様が夜空に顔を出すのは、横になって待たないといけないほど遅くになります。
月齢は、およそ19日です。
さて、小学生の頃、上弦の月、下弦の月、夜空を眺めてどちらの月か分からなかったことを思い出します。
みなさんは、夜空の月を眺めて、これから満ちる月なのか、これから欠ける月なのか、すぐに分かりますか?
バリバリの理系の方であれば、地球と月と太陽の位置関係から導き出せると思います。
また、天体観測が趣味で頻繁に月を眺めている方は、経験的にすぐ分かるでしょう。
理系を目指して、高2の物理で挫折した私でも理解できる、「上弦の月、下弦の月、月の満ち欠け」についてお話したいと思います。
上弦の月・下弦の月
まずはこちらの写真をご覧ください。
それでは問題です。
この月は、上弦の月、下弦の月、どちらでしょうか?
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正解は、下弦の月です。
みなさんは正解できたでしょうか?
私は小中学生の頃、弦が上の方にあるから上弦の月だと思っていました。
今から考えると、上弦の月も下弦の月も時間帯によってはどちらも弦が上を向きますね。
この上弦と下弦は、どういう意味で付けられたのでしょうか?
諸説あるのですが、一番有力とされているのは、「月の入り時点で弦が上か下か」という説です。
図にするとこんな感じです。
こちらが上弦の月です。月の入り(月没)の時に、弦(直線部分)が上を向いています。
そして、こちらが下弦の月。上弦の月とは逆に、月の入りの時は弦が下を向いています。
また、太陰暦(月の満ち欠けを基準にした暦)の上旬=上弦の月、下旬=下弦の月、という説もあるようです。
月の満ち欠け
では、先ほど見ていただいた月の写真は、これから満ちていくでしょうか、欠けていくでしょうか?
こちらの月はこの後、「欠けて」いきます。
この図で説明すると、上弦の月は「D」の形をしています。
「Howdy!」(ハウディー)、「よぉ!」「調子はどうだい?」というあいさつの言葉ですが、「ディー」の発音にかけています。
出会った時のあいさつなので、これから始まるということですね。
したがって、上弦の月はこれから始まる「満ちていく」ということになります。
反対に、下弦の月は「C」の形をしています。
「See you」(シーユー)、「またね~」という別れのあいさつになります。
「シー」の発音にかけていますね。
したがって、下弦の月はこれでお別れ「欠けていく」ということになります。
また、上旬=上弦の月、下旬=下弦の月と考えると、上旬はこれからの前半戦、下旬は終わりが近づいている後半戦ということになりますね。
まとめ
上弦の月は、月の入り(月没)の時に弦が上の方にあるパターン。
下弦の月は、月の入り(月没)の時に弦が下の方にあるパターンということになります。
また、上弦の月は、これから満ちていく状態、
下弦の月は、これから欠けている状態ということになります。
今日の北海道はあいにくの雨模様・・・。
残念ながら、お月様を拝むことは出来ませんが、夜空に月が現れた時は、このお話を思い出してみて下さいね。